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「龍」2012

東京浅草橋のギャラリーMAKII MASARU FINE ATRTSに
於いて、現代アートの表現者らがグループ展覧会を開く。
今年の干支にちなみ、「龍」をテーマにした作品群だ。**********************************************
 
マキイスタッフセレクション Vol.5
 「龍」2012

   1月13日(金)~24日(火)会期中無休
   11;00~19;00
   東京都台東区浅草橋1-7-7
   
http://www.makiimasaru.com

 出展者のひとり バンドウジロウ氏のサイト
  
http://geppei.com/05_bando/jb_index.html
***********************************************
龍。
それは、古代の人々が、自然の猛威や不可知な存在を
実在の生物からイメージを膨らませて神話化したもの。
多くの場合、それが蛇の姿に似るのは、太古の人々が
蛇の脱皮を「蘇生」と考え(全身を一度に脱ぎ変える為)、
そこに不死再生の霊力を思い描いたから、といわれる。
ギリシャ神話の医学の神が、手にした杖に蛇を巻き付け
ているのもそのためだ。
世界各地の古代信仰を「龍蛇崇拝」のカテゴリーで括る
ことも可能だ。生と死がごく身近にあった古代の人々に
とり、龍蛇こそはいかなる教義や福音よりも畏敬の対象
だったのである。


ゆえに龍蛇はまた『零落せる神』『まつろわぬ民』の象徴
でもある。
東西の神話、つまり勝利者の歴史で「退治される悪役」
といえば龍、と相場が決まっている。
滅ぼされた先住民、被征服民の信仰した「邪神」を龍で
表すことは多い。日本神話でいえば国津神(くにつかみ)
大国主命の別名はオオナムチ(大穴持)であり、穴蔵に
巣喰う蛇のイメージだ。
一方、インドに目を転じると、ブッダ伝において修行中の
釈迦を豪雨から庇ったのは龍であり、また大乗経典には
護法善神として登場する。それは仏教がゴータマ・ブッダ
の時代から虐げられし人々の解放、反カーストを掲げて
いたことの証左にほかならない。
アーリア民族に侵略され、カースト制度を押し付けられ、
更にその下、人間として扱われない“不可触民”へと落と
された人々は、ナーガ(龍)族とも呼ばれた。
現代インドにおいて仏教復興の獅子吼が中南部の都市
ナグプール(龍宮城)から発せられていることは、単なる
偶然ではないのである。


「生命力という名の龍蛇」
(佐々井秀嶺師『必生 闘う仏教』集英社新書。100頁)
すなわち龍とは、原初の躍動、それ自体なのだ。

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