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「絆」と「風評」

「絆」と「風評」
3月11日が近付いて来た。
東日本大震災及び福島原発事故発生後、メディアで
流される二つの言葉、「絆」と「風評」。
コトバは、そこから醸し出される雰囲気によって逆に
細部を不鮮明にしてしまう力をも有している。
かく記すも日本語文であり、自家撞着を免れないが、
とりわけ、震災後に流布する絆と風評には、コトバの
周囲を煙幕が取り巻いているように感じられる。
いわゆる見出し的な言い方ではなく、自分の日常的
語彙に置き換えてみると、より実感が湧いて来るの
ではないだろうか。
拙の場合、キズナは「熱」、フウヒョウは「冷水」。

敢えて云うなら、絆は人として当たり前の事である。
世間に対しよほどのルサンチマンを抱えているので
なければ、自然な心の働きであるはずだ。
やむにやまれぬ思い、そこに煙幕も策謀も要らない。
人間(じんかん)に必要なのは、温度である。
また風評が「風」評である以上、所詮は、自己防衛の
ための“弱者叩き”に他ならない。いわば差別されぬ
よう差別する側へ付く、イジメられぬようイジメる側に
回る、という構造にも似て、ただ悪循環を助長させる
のみだ。
なかには、絆を忌避して、風評に与する者もいる。
そんな彼らの本音も、いうなれば風評コミュニティの
絆で結ばれたがっているだけではないのか。

拙の身辺で実際にあった出来事・・・。
インドのカースト問題に多少の関心を持っている、と
自称していた人物が、原発事故後、豹変した。
絆を唾棄し、被災地へ思いを致す事それ自体を嫌悪
するようになった。そして片っ端から風評を収集し、
「これを知らない奴は愚かだ」
そう言わんばかりに振る舞い始めたのである。
遂には、カースト差別をする側と同様なケガレ思想に
染まってしまった。それが仮に、冷水が巻き起こした
黒い渦に飲み込まれた所為としても、残念でならない。

絆は、半分の糸。人はみな、片方しか持っていない。
その先を何と結びつけるか?だ。

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