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ミサイルの国へ

ミサイルの国へ
先週木曜、インドが大陸間弾道ミサイル発射実験に
成功した。その日取りが、憲法起草者アンベードカル
博士の生誕祭を過ぎた19日、国民の祝日である5月
6日『仏誕祭』(Buddha Jayanti)の前という時期、また
水曜が仏教徒の、金曜がイスラム教徒の祈りの曜日
だったことに、何かしらの意図を窺うことも出来る。
ちなみに発射実験が行われた木曜はヒンドゥー教の
神:ブリハスパティーの日。雷霆神インドラ(帝釈天)を
補佐し、神々の教師と呼ばれる。
軍事と科学の先端を試す日にそんなことは関係ない、
と思うのが近代的知性だろうが、なにしろインドだ。

ミサイルの名「アグニ」はヒンドゥー教の火神の名で、
雷神インドラと同様、古代からの自然崇拝に根差す
抗し難き力の象徴であり、敵を焼き尽くして浄化する
“荒ぶる神”の顔を持つ。
火神の名を冠したミサイルが、雷神の宰相の曜日に
発射された、というわけである。
以前に打ち上げられた人工衛星ロケット(?)の名が
「アーカーシュ(虚空)」だったことを考えれば、かなり
アグレッシヴな方向へシフトしているのが分かる。
しかも三角大陸の東側、中国全土が射程距離に入る
オディーシャ州で実験が行なわれたのである。

近年の急速な経済成長と、IT分野での活躍等に眩惑
されて、インドの『もうひとつの顔』を見落としてはなら
ない。権力は、陰の面にこそ本性が現れる。
非暴力主義の美名を看板に、核軍縮に逆行し、庶民
の暮らし向きは貧富の差がいっそう広まるばかり。
しかも原発推進で日本政府と提携している、インド。
ある研究者は言った。
「例の“神秘”とやらで誘って、現実世界で思いっ切り
横っ面をひっぱたくのが連中のやり口だから」
そう云った彼の顔が、嬉しそうにほころんでいたのも
また天竺の神秘ではあるが。

さて拙は来週そのインドで釈尊降誕を言祝ぐ祭典に
出席すべく、南天龍宮城ナグプールへ行く。
佐々井秀嶺師のもと、いわれなき差別をはねのけて
仏教徒となった民衆と共に、Buddha Jayantiを祝う。
ナグプール郊外マンセル遺跡には、東日本大震災で
亡くなられた方々の慰霊碑もある。

民衆に必要なのは、無論ミサイルでも核でもない。
心から笑える暮らし。それだけなのだ。

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