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佐々井師東北へ(2)

佐々井師東北へ(2)
佐々井師東北へ(2)
佐々井師東北へ(2)
「何か作業を手伝いたいんだ」
東北へ向かう直前、佐々井秀嶺師が言い出した。
「土を運んだりとか、石をどけたりとか。もともと私は
山育ちで、子供の頃から慣れてるから」
瓦礫処理を手伝いたい、と仰る。…困った。
「それにインドのラージギル(王舎城)では、世界平和
塔の基礎工事もやっていたからな」
50年近く前の話である。また、佐々井師に震災後の
日本の様々な状況を理解してもらうのは難しい。
なにしろ日本人が義理人情を重んじていた時代の、
浪花節のひとなのだ。佐々井師の大乗精神は、いう
なれば“大情”なのである。

さて、ここで紹介しておかねばならないことがある。
今回の佐々井師被災地訪問は、わが法友、少林寺
住職のひとかたならぬ尽力による。
彼は昨年大震災発生の翌四月時点から東北入りし、
菩薩行を実践、被災地の方々とこころの絆を深めて
来た。彼の功績によって佐々井師と被災者の皆様、
この互いに一面識もない両者が、結縁したのだ。

いや、仏縁は、人智を越えてあった。
津波により堂宇や庫裡など一切を流された南三陸
のお寺が彼の友人で、当初からそのプレハブ仮設
本堂を参拝させていただく予定ではいたが、折しも、
被災して分散した檀家さん達が、それぞれの仮設
住宅からお寺の草刈りのため再結集した時だった。
「これをトラックに積むんですね」
佐々井師は刈り取られた草の束を手際良く運んで
いく。その姿を見て、檀家の御主人が言った。
「あの和尚さん、ただもんでねえな」

ところで、写真の佐々井師が被っている帽子、実は
婦人用なのだ。
少林寺の住職夫人が、直射日光を心配し、とっさに
被せたものを、伊達に着こなしたわけである。

拙と少林寺。どちらからともなく呟いた。
「むかし、各宗を開いた偉い坊さんたちって、きっと
あんな感じだったんだろうなあ」

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コメント

婦人用の帽子をお召しになって黙々と作業されている佐々井和尚様。ご高齢でお体もきついはずなのに、本当にありがとうございます。私は被災者ではないけれど、日本人として御礼申し上げます。
震災の傷跡は相変わらず生々しく、被災された方々の生活もとても大変で、行方不明者の捜索も続行中ですが、被災地以外ではかなり忘れられている感じですね。反省せねばなりません。
忘れないことの重要さを体を張って教えてくださった佐々井和尚様、返す返すありがとうございます。

>HIROMI様
草刈りが一段落したあと大真面目な顔で「おい!もっとやりたいぞ」と言われた時は、ふたたび困りました。(^^;
じつは佐々井師、来日直後に脇腹を打撲しており、東北へ向かう前夜、都内某所で鍼灸医さんの治療を受けてたんですよ。

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