2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト

« 現場必生 | トップページ | 破闇心光 »

ともしび

ともしび
ともしび
ともしび
去る八月末某日、インド中央ナグプール市郊外に
建つ東日本大震災慰霊碑の前に、被災地復興の
ともしび『ホタテキャンドル』が献灯された。

http://www.hotatecandle.com/
昨夏、インド仏教の指導者佐々井秀嶺師によって
この碑が建立されて以来、近隣の住民はもとより
大都市からの参拝者も訪れる。
平素管理しているインド人僧侶に聞くと、
「イスラム教徒やスィク教徒もお参りに来ることが
あります」
慰霊碑は大乗仏教発祥地:南天鉄塔遺跡の麓に
建つ。まさに、宗教宗派の枠を越え、人が人として
人のために祈る聖碑なのである。
しかも碑の背面全体には、大震災被害を詳報した
英語版朝日新聞の記事が、後世の参拝者のため
大きく刻まれている。

この日、雨季にはめずらしく晴れ上がった空の下、
佐々井師と拙は慰霊碑前に三礼した。
時折吹く強風。ロウソクが消えないか気になる。
献灯の支度をしているとき、一組の夫婦が参拝に
訪れた。隣の州から親戚に会う用事で来て、この
碑の話を聞き、帰り掛けに寄ったという。
佐々井師がいること気付いた夫婦が気を遣って辞
そうとするのを呼び止め、同席を促す。
佐々井師は夫婦のためにホタテキャンドルを手に
とって、その由来を説明。貝に添えられた南三陸の
女性からの手書きメッセージがヒンディー語に翻訳
されると、奥さんが嗚咽を漏らした。

キャンドルを灯して、読経供養。
佐々井師と拙、そして夫婦一組。ささやかな法莚。
被災地復興の灯し火が、ブッダの国に灯った。
不思議なことに、お勤めのあいだ風が止んでいた。
『一灯』。…仏伝に説かれる有名な故事が、現在に
よみがえった瞬間であった。

【写真上】読経供養の様子。
【中】慰霊碑に献灯されたホタテキャンドル。
【下】参拝に訪れた夫婦に説明する佐々井秀嶺師。

« 現場必生 | トップページ | 破闇心光 »

仏教・宗教全般」カテゴリの記事

コメント

遠いインドでも震災のことで皆様がお祈りしてくださっていて、ほんとに涙が出る思いです。日本でももう忘れ去られそうな印象なのに。
地球全体でなんか変化していきそうな感じですが、仏様の教えをもった人たちの思いが、世界中の人にじわじわと伝わっていけばいいなーと思います。

>yunkito様
そうですね(^_^)主義主張・思想信条・宗教宗派の垣根を越えて『人として』つながることが本当に求められていると思います。
「Religion is for man. Man is not for religion」
(宗教は人のためにある。人が宗教のためにあるのではない)
Dr. B.R.Ambedka  アンベードカル博士

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/503578/55634396

この記事へのトラックバック一覧です: ともしび:

« 現場必生 | トップページ | 破闇心光 »