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『反骨のブッダ』

  • 高山龍智: 『反骨のブッダ』インドによみがえる本来の仏教(コスモトゥーワン出版)

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白い絆

白い絆
白い絆
白い絆
先週末、関東某所に住む在日インド仏教徒の自宅
にて『ダガー・プージャ』を勤めた。
白い木綿糸を右手首に三周、ミサンガ状に巻き付け、
ブッダの慈悲と結縁する儀式。白い木綿糸は誠実を、
三周は“Buddha・Dhamma・Sangha”の三宝を表して
いる。またこの三宝は、インド仏教復興運動の先達
アンベードカル博士の教えに則り、Buddhaは真実、
Dhammaは真実に至る道、Sanghaはその道をともに
歩む仲間たちを指している。
日本では、仏法僧の三宝、と説明されることが多い
ため僧=坊主と思われているフシもあるが、原語の
Sanghaは「republic」とも英訳される共和を意味する
言葉なのだ。
そして、このサンガの精神は、カースト制度によって
数千年の長きに渡り虐げられてきたインドの被抑圧
階級にとって、人間として生きる道なのである。

さて、夕方4時集合のプージャが始まったのは、6時。
日本においても「印度時間」は変わらない。
まず初めにワンダナー(勤行)、続いて参加者へ吉祥
廻向。そのあと仏像に掛けておいた木綿糸をたぐり、
ひとりひとりの右手首にパーリ語の経文を三編唱え
ながら巻いて、結びつける。
そうしている間に、遅刻した参加者が次々と現れて、
最終的にはアパートの一室に30人近くのインド人が
スシ詰めとなった。しかもSkypeを通じて九州に住む
仏教徒までもがオンライン参拝。…いやはや。

しかし、彼らの気持ちはよく分かる。
祖国インドで佐々井秀嶺師から指導を受け、仕事を
求めつつ仏教国と思って訪れた日本は、宗派国。
ヒンドゥー教のカースト制度から逃れ、自らの意志で
仏教に改宗した彼らにとって、その壁は冷たく険しい
ものであったろう。

「さあ、今日はい~っぱい食べてってくださいねっ!」
奥様方が腕によりをかけて作ってくれた供養食。
いわゆる“お精進”だからピュア・ヴェジタリアン料理
なのだが、味は絶品☆天竺の御斎(おとき)。
拙はうれしくなって、新しく覚えたボリウッド・ソングを
披露しようとしたら、きっちり止められた。
「せっかくの儀式のありがたみが無くなります!」
…いやはや。(汗)

【写真上・中】ダガー・プージャの祭壇。
ブッダとアンベードカル博士の肖像と共に、壮年期の
佐々井秀嶺師の写真も祀られている。
【下】白い木綿糸を巻いて結びつけているところ。

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