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亘理の仏②

亘理の仏②
亘理の仏②
亘理の仏②
地元復興団体『居酒屋源さんボランティア本部』
http://izakaya-gensan.seesaa.net/
リーダーの源さんに案内していただき山元町近隣の
被災地を巡る。
車中つとめて何か語ろうとしても拙の喉元に浮かぶ
言葉は空虚な雑音にしか思えず、何度も飲み込む。
大手中央メディアが、まるで“無かったこと”のように
被災地の情況を報じなくなったこの一年八ヶ月後の
現在、東北を襲った津波の爪痕は、あくまでも深く、
生々しく刻まれている。それが“今”の真実なのだ。


【写真上】宮城から県境を越えた福島県の海。
堤防が破壊され、暮らしは一瞬にして失われた。
住宅地跡で手を合わせる源さん。拙はコンクリートの
土台に五体投地した。
【中】常磐線坂元駅跡に祀られた小さな五輪塔。
「震災直後は、線路が縄のようにホームの上に巻き
付いていました」
源さんの説明に息を呑む。その光景を想像するだけ
でも、たとえば被災地を離れた都市部で交わされる
凡百の屁理屈や妄想が、いかに“人として”みっとも
ないことか、判るはずだ。
【下】老人介護施設:梅香園跡。
ここへは源さんから同行の申し入れがあった。
拙自身昨年末まで介護問題当事者だったこともあり、
もちろん是非に、と案内をお願いした。
津波であまたの入所者と施設スタッフが亡くなられた
その場所に佇むと、不覚にも、我が老親の顔を思い
出してしまった。


その夜、ホルモン焼きをつつきながら焼酎をあおって、
源さんと語らう。…仏教にも造詣の深い源さん、
「僕は『般若心経』のあのところが好きなんですよね」
“心無罣礙無罣礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想”
心に罣礙無く、罣礙無きがゆえに、恐怖あること無し。
一切の顛倒と夢想を遠離す。
まさに、被災地に生き、復興に邁進する人々の心。


拙は焼酎の勢いもあり、こう言った。
「あれってさ、“ビビってんじゃねえよ!”っていうこと
だよね。胸のカーテンを破っちまえ、つうかさぁ」
驚き、そして呆れ半分に笑いながら源さん、
「そんな説明、初めて聞きましたよ」


空即是色。生きるちから。必生。

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コメント

いつも読ませてもらってます。 佐々井さんのところで八月末ご一緒させていただいた吉田です。 山元町に行く予定を立ててたのですが、あいにくこちらの都合で行くことができなくなりました。 東北に関しては確かにほとんど報道を聞かなくなりましたが、このようなブログで少しでも発信していただけると少しでも状況を知ることができるのでありがたく思ってます。 東北を忘れないようにしなければなりませんね。 いつか時間のしかり取れるときに訪れて、すこしでも何かお手伝いできたらと思います。 ありがとうございました。 Jay Bhim

>吉田様
お久しぶりです☆お元気でしたか?
いやぁ、リアルの拙を御存知の方とネット上でお会いするのは、妙に照れますな。w。
東北被災地の情況をみずからの目と耳で確かめて来られたのですね。
今度もし関東へお越しの際は、是非お会いしましょう。
Jay Bhim!

どうも、返事遅くなってすいません! 東北は行けてないんですよ・・・、山元町に行く予定は立ててたんですが、こっちの都合がつかなくて。 関東に行く際は連絡します! またディープな話をお聞かせください! Jay Bhim

>吉田様
おやまぁ…(^o^;ではまた連絡待ってます。

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