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樹望(きぼう)

樹望(きぼう)
樹望(きぼう)
樹望(きぼう)
日本という樹を枯れさせてはならない。
大震災を経てもなお屹然と立つ大樹に育てていく
のは、木陰に安らぐ者=日本人の務めである。

仏教発祥之国インドはビハール州ブッダガヤーに
建つ釈尊成道の聖地:大菩提寺境内に青葉を繁ら
せる菩提樹。修行者ゴータマが、
「我 正覚を得ざれば この座を立たじ」
と意を決して樹下に結跏趺坐し、十二因縁の順逆
を観じて無上正等覚を成じた根本道場である。
云うまでもないが現在の木はブッダ在世時のそれ
ではない。後世、自然に枯れ、あるいは人為的に
伐採、焼却され、そのたびに植え替えられて来た
ものだ。
思うに今日まで菩提樹が辿った道のりは、人間の
性(さが)を象徴しているのではないか。
信者には聖樹であっても、他の者には単なる植物、
また異教徒にとっては悪魔の宿り木ともなる。
だが、樹は何も語らない。黙ってじっと見ている。

「俺は“花咲爺さん”だよ、ガッハッハ!」
そう言って佐々井秀嶺師は笑う。
枯れ木に花…、仏教・義理人情・浪花節…。
ブッダの国に白蓮の花を咲かせ続けて、約半世紀。
「そりゃあ迷ったさ、何度も何度もな」
今や“インド仏教最長老”の佐々井師も、かつては
悩みに悩み、もがき苦しんで文字通り満身創痍に
なりながら生きてきた。
「本当に辛い思いをしてる人の前では励ましなんて
嘘っぱちでしかないよ。自分が本心では迷ってても
ドンと来い!って胸を張ってなきゃ。あと、偉そうな
理屈や説法なんて何の役にも立たん。辛い思いの
さなかにいる人を笑わせることのほうが、仏の道に
かなってるんじゃないのか?」
インドの被抑圧階級(Dalit)いわゆる“不可触民”と
共に生きてきた佐々井師の、浪曲菩薩道。

“Prem, Shanti, Ahimgsaa”(愛と平和と非暴力)
アショーカ王の治世宣言である。
日本という樹に、この花を咲かせようではないか。

【写真上】2012年6月、東北被災地の巡錫を終えて
帰途に就く佐々井師(成田空港内にて)。
【中】ナグプール市内の医療施設中庭にて植樹祭。
菩提樹の若木を植える佐々井師。
【下】ダリットの子供達の笑顔。大輪の花。

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