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スラム・ブッダ②

スラム・ブッダ②
スラム・ブッダ②
スラム・ブッダ②
日没を待って、またダラヴィへ。言うまでもないが夜の
スラム街は危険だ。闇が深い淵を覗かせる。
8時からの礼拝に間に合うよう“印度時間”に合わせて
ゆっくりと向かう。今度は袈裟を着たままだ。
初老のイスラム教徒があごをしゃくって拙を示し、側に
いた若者へ何か言った。一瞬、緊張が走る。
「ゴータム・カ・ヴィハール?」
イスラムの若者が、仏教寺院へ行くのか、と問う。
そうだよ、と答えると携帯電話を取り出して誰かを呼ぶ
様子。ほどなく昼間の仏教徒青年が迎えに来てくれた。
二人は親友だったのだ。

時間前だというのに、みんな集まって待っていた。
子供達がまたきゃあきゃあ騒ぎ始めたので、指を唇に
当て「チュプ・カロー(静かにね)」。
御本尊に灯明を捧げ、線香を焚く。パーリ語勤行。
参拝者全員が唱和する。子供達も元気いっぱいに声を
はる。スラム街の一角でブッダは確かに“活きて”いた。
読経後、拙の説法。題材は子供向けに「月の兎」。
インドでも『ジャータカ(前生譚)』でお馴染みの物語だ。
大人も興味を持つよう国際問題なども絡めて話す。

熊(強権。アメリカ)と、キツネ(狡智。アルカイーダ)。
そして、力も知恵も劣る兎(私達)…。
だが兎には、強く温かい不屈の愛があった。
「大事なのはマイトリー・カルナー(慈悲。友愛)なんだ」

その後の座談会。あの青年が言った。
「俺達ってさ、少数派だからって、なんかいつも遠慮して
ないか?“ナマステ”を言う時はわざと大きな声を出して
多数派に紛れ込み“ジャイ・ビーム”を言う時はちょっと
控え目になる、みたいにさ。それって、やっぱ変だよ!」

“悠久の国”インドの宿痾:カースト制度。
この問題に触れさえしなければ、経済躍進するアジアの
大国は、満面の笑みを見せてくれるだろう。
しかしそれは、底辺で暮らす『仏の子』を見捨てることだ。

拙訳、薬師真言(オンコロコロセンダリマトウギソワカ)。
「共に歓喜せん。虐げられし我がはらからに幸あれ」

YouTube音楽動画:【Buddham Namaami】
https://www.youtube.com/watch?v=7QoKVSydnjs&feature=youtube_gdata_player
ボリウッドの売れっ子プレイバック・シンガー、SHAANが
歌う現代インド仏教のPOP ROCK。

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