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『反骨のブッダ』

  • 高山龍智: 『反骨のブッダ』インドによみがえる本来の仏教(コスモトゥーワン出版)

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スラム・ブッダ①

スラム・ブッダ①
スラム・ブッダ①
スラム・ブッダ①
インドの大都市ムンバイ(旧ボンベイ)。そこにはアジア
最大といわれるスラム街、ダラヴィがある。
迷路のように入り組んだ路地。汚辱と異臭の地下世界。
その一角に、現代インド仏教徒の暮らすエリアがある。
およそ70世帯余。彼らの多くは、かつてヒンドゥー教の
チャンダール(被抑圧階級。音写:栴陀羅)のマータンガ
(最下層民。音写:摩橙伽)であった。
すなわち、日本の真言宗で唱えられる薬師如来の真言、
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
その、せんだり・まとうぎ(女性詞変化のチャンダーリー、
マータンギー)が、いま彼ら自身の意志によって仏教に
“戻って来た”のである。

「ジャイビーム・ワーラー、カハン・ヘ?」
(仏教徒はどこにいますか?)
イスラム教の緑の旗が軒並みたなびく路地。通行人に
聞いても要領を得ない。指差された方角を見ても緑の
旗しか見えない。あちこちから鋭い視線を感じる…。
ここでインド僧の袈裟は無用なトラブルを招きかねない、
と判断して、こっそり外す。
やがて突然視界が広がり、紺地に白く法輪(チャクラ)を
染め抜いた仏教徒の旗が目に飛び込んできた。
『ブッダジャン・パンチャヤット』 (仏教徒自治会)
薄汚れた壁にヒンディー語で大書してある。ここだ。
袈裟を着ると、遊んでいた子供達がいっせいに歓声を
上げて出迎えてくれた。
「バンテー・ジー!」 (わあ☆お坊さんだあ♪)
すぐ遊びに加わる。スラム街の片隅で追いかけっこ。
ガキんちょパワーに息があがった頃、ひとりの青年に
挨拶された。話すと、夜八時からみんな集まって礼拝
するという。「来てくれますか?」「もちろんだよ!」

再び子供と遊ぶ。女の子がボリウッド・ダンスを真似て
踊る。それに合わせて一緒に歌を唄ったら、先ほどの
青年が呆れ顔で笑い出した。

仏教語『於泥華(おでいけ)』=ハスのこと。
真っ白な汚れない蓮の花は、泥沼の中にこそ咲くのだ。
スラム街に、仏心の花。

YouTube動画【ジャイ・ビームの意味とは?】
(英語字幕付き)

https://www.youtube.com/watch?v=fmsdTFEky-k&feature=youtube_gdata_player

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