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『反骨のブッダ』

  • 高山龍智: 『反骨のブッダ』インドによみがえる本来の仏教(コスモトゥーワン出版)

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2013年8月

哀しみの聖地

哀しみの聖地
哀しみの聖地
今夏、仏教史、いや人類史に残る悲しい出来事が
起きた。釈尊成道の根本聖地:仏陀迦耶大菩提寺
が爆弾テロの標的となったのだ。
事件発生から一ヶ月経った今、改めて事実関係を
振り返ってみたいと思う。

7月7日早朝5;25~50、インドはブッダガヤーに建つ
マハボディー・ビハール境内にて、小規模な爆発が
連続。僧侶二名を含む五人の負傷者を出した。
使用された爆弾は九発で、市販の時計を改造した
時限装置付きの手製。
それに先立つ一年前、インド西南の都市プネーで
起きた爆弾事件の際押収された証拠物件の中に
ブッダガヤーの地図があった。犯行はイスラム教
過激派組織:インディアン・ムジャヒディンによる
ものであった。

ブッダガヤー爆弾テロは事件発生より僅か三日後
に当局から有力情報提供者に対し懸賞金が提示
されるという“異例”の事態となった。
防犯カメラのCCTV映像から四名が事情聴取され、
その内の一人は父親が武装革命集団ナクサライト
に近い存在だったが、容疑には到らなかった。
目撃証言と記録映像を基に似顔が合成されたが、
丸刈り頭で顔半分をマスクで隠した黄色い袈裟姿
という、寺院で発生した事件のためには証拠能力
に乏しいものだった。だが、僧侶に変装していたと
思われることから、当初より実行犯の逃走を確保
する(殉教?しない)目的があったことが分かる。
不発で済んだ爆弾から外された時計はインド西部
のグジャラート州製品。主に販売されていたのは
東北部のアッサム州。
…現時点で公式に発表されているのは、ここまで。

さて今夏、日本でも哀しい出来事があった。
ブッダガヤー事件から一週間と経たない頃、東北
地方のとある被災地で、これまで地元の皆さんが
供養してきた津波犠牲者の祭壇が、一つ消えた。
それは某僧侶の暴言がもとだった。彼は日々祈る
被災者に対し、このように言ったという(取意)。
「供養は本職に任せ、素人は手を引け」
あろうことか根本聖地が蹂躙されたその数日後に、
仏僧が被災者の祈りを侮辱したのである。
本職とやらが聞いて呆れる。

合掌。Namo Buddha。

【写真上】一心に祈るインドの少年僧。(仏教復興
運動の拠点ナグプール市インドーラ寺本堂にて)
【下】地方農村部の寺院で読経礼拝する仏教徒の
子供たち。

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