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2014年4月

菩薩の誕生日

菩薩の誕生日
菩薩の誕生日

菩薩の誕生日
去る卯月某日、在日インド仏教徒主催による
人間解放の父アンベードカル博士の聖誕祭が
開催された。
『Babasaheb Dr. Ambedkar Jayanti』
声を聞くだけで穢れる・影を踏むのも忌まわ
しいと差別された「不可触民」に生を受け、
あらゆる迫害と抑圧を跳ね返して独立インド
の初代法務大臣に就任、現行憲法を起草した
“二十世紀の巨人”。そして釈尊の国に仏教を
復興した“末法燈明の菩薩”アンベードカル。
実際、インド仏教徒達は博士の偉業を讃えて
Bodhisattva=菩薩と呼んでいる。
今年で第123回目となるこの聖誕祭は、また
B.A.I.A.E.(アンベードカル博士国際教育協会)
日本支部の活動開始十周年記念でもあった。
拙は当初、式典での法話を祝辞的内容で予定
していたが、あえて時事に因みレイシズムと
ヘイトクライムについて話させてもらった。
(以下抄出。原語はヒンディーと英語)

今日はアンベードカル菩薩の誕生を祝うおめ
でたい日だが、いや、だからこそ差別と憎悪
犯罪について話したいと思う。
ここにいるみんなは、祖父母の代までまさに
その被害者だったわけだからよく分かること
だよね。今年デリーで、インド北東部出身の
黄色人種、つまり私と同じ肌の色をした若者
が殴り殺される事件があった。非アーリアン
を理由に差別されたのは、みんなと同じだ。
じつは最近、日本でもそういう嫌な雰囲気が
あるんだよ。四国エリアの仏教巡礼地に人種
差別をあおる張り紙が貼られたんだ。
くだらない悪戯だろうけど、アンベードカル
博士が生涯を捧げた人間解放と仏教復興運動
の正反対をやったわけだ、巡礼地で。
さて、ブッダの弟子チューラ・パンタカ(周梨
槃特)のエピソードは知ってるよね?
物覚えの悪い彼にブッダは「掃除をせよ」と
指示した。言うまでもなく、インドで清掃は
被抑圧階級の仕事。ヒンドゥー神官が聞けば
呆れ返るような“修行”だ。しかし、仏教とは
「心の清掃」に他ならない。
劣等感も優越感も心の汚れ。差別心や憎悪の
念は、おのれの本性に対する不信と不安。
どんなに尤もらしい理屈を付けようとそれは
思想ではない。まして民族愛などではない。
ただの単なるゴミだ。
菩薩アンベードカル博士は、「マハール」と
呼ばれる清掃人カーストに生まれたんだね。
ジャイ・ビーム!

【写真上】在日インド仏教徒の赤ちゃん。
【中】聖誕祭での仏教講座。
【下】B.A.I.E.A.日本支部十周年記念として
日本語訳中の劇画版『アンベードカル博士
の生涯』英語原本。
http://www.baiae.org/

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