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テロから一年~佛陀伽耶事件

テロから一年
テロから一年
Buddhagaya Mahabodhi Vihara Plastic Blast。
(ブッダガヤー爆弾テロ事件)
昨年夏、仏教の根本聖地:佛陀伽耶大菩提寺が
爆弾テロの標的となって、丸一年。
云わずもがなのことだが、今を生きるすべての
僧尼、仏教徒は、この時代の当事者として、
「開祖の聖地を蹂躙された宗教の人」
になったのである。

2013年7月7日の早朝、インドはブッダガヤーに
建つマハボディー・ヴィハーラ境内にて小規模
な爆発が連続。僧侶二名を含む五人の負傷者を
出した。使用された爆弾は九発、市販の時計を
改造した時限装置付きの手製だった。
それに先立つ2011年、大都市ムンバイで起きた
爆弾テロ及び、翌2012年西南部の都市プネーで
発生した爆破事件の容疑で逮捕されたイスラム
過激派組織インディアン・ムジャヒディン幹部
ヤシーン・バクタルは、大菩提寺テロに関し、
「良いことだ。我々以外にも同じ考えの者達が
いるということだ」
とコメント。しかもプネー事件の際押収された
証拠品の中にブッダガヤーの地図があった。

目撃証言と記録映像を基に似顔が合成されたが、
丸刈り頭で顔半分をマスクで隠した黄色い袈裟
姿という、寺院で発生した事件のためには証拠
能力に乏しいものだった。
不発に終わった爆弾から外された時計はインド
西部のグジャラート州製。主に販売されていた
地域は東北部のアッサム州であった。
続く10月末にビハール州都のパトナで死者5人、
重軽傷80名以上もの大規模な爆弾テロが発生し、
使われた時限爆弾がブッダガヤー事件とおなじ
仕様の物であったことから同一グループによる
犯行と見られ、州当局はインディアン・ムジャ
ヒディン活動家テシーン・アクタルを指名手配。
(容疑者名は組織内コードネーム)。
テシーンは今年逮捕されたが、あくまでパトナ
事件の容疑についてのみであり、大菩提寺テロ
の捜査に関しては現時点で特に進捗はない。

さて、釈尊成道の聖地を蹂躙したこの悲劇には
今もっていろいろ不可解な点が多い。
確かにインディアン・ムジャヒディンはビルマ
(ミャンマー)で横行する過激派仏教徒らによる
ロヒンギャ族(少数派イスラム教徒)への抑圧・
虐待に対し報復を宣言しており、プネーで押収
された地図も含めて、関与の可能性は濃厚と見
るのが自然であろう。だがしかし…、
①雨季の真最中で参拝者が少ない時期、しかも
早朝という時間帯を狙ったことが、恐怖を植え
付けるテロリズムの方法論として不可解。
②実行犯は仏教僧侶に変装していた。頭を丸め、
イスラム男性ならば誇りでもあるはずの髭まで
剃り落とし、袈裟を着ていた。もし宗教対立が
原因であるなら、なんとも不可解。
③爆発が小規模、かつ時間差を置いて連続した。
結果的にではあるが境内にいた人を追い立てる
ように、あたかも避難誘導するかの如く爆発。
いうなれば被害を限定的にする目的すら窺えた
ことが不可解。

いずれにせよ、これは「他国の他宗」の出来事
ではない。
日本仏教界の一部には、寺院経営の一環として
12月8日釈尊成道会を同月のクリスマスに便乗
させ、若者言葉の「メリクリ」を真似た企画を
行なうなど、才覚ある尊宿もおられるようだ。
是非ともその逞しき商魂と商才を、釈尊成道の
地を守るために発揮していただきたい、と思う。

【写真上】ブッダガヤー大菩提寺(昨秋)。
【下】ムンバイのスラム街に暮らす現代インド
仏教徒の子供達。

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