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2014年9月

必生復活 (後編)

必生復活 (後編)
必生復活 (後編)
必生復活 (後編)
8月30日、現地時間午前11時。
インドの仏教チャンネル『Lord Buddha TV』の
取材クルーがカメラを回す。緊急特番、
「Arya Nagarjun Shurei Sasai's Message」
〔佐々井秀嶺師復活宣言〕
全国放送の開始。この番組は、翌日も繰り返し
たびたび再放送された。
まず始め、司会者が、朗報を伝えられる喜びを
語り、次いで佐々井師が穏やか且つ丁寧な口調
で視聴者並びに全インド国民に対し、快復報告
と感謝の辞を述べた。そして一呼吸置いた後、
忿怒の形相も露わに語り始めた。
(※原語はヒンディー)

さて、私が死んだ、という誤報が各所に流れた
ことを聞いた。
今となっては笑い飛ばしても良いが、噂は羽の
ようなもの。風が吹けばそれに乗って広まる。
誤報はタイ、スリランカ、シンガポールまでも
流れたそうだが、各国の善男善女が真に受けて
しまったのには理由があるはずだ。
嘆かわしいことだが、わが祖国日本から和文で
発表された「死亡公告」があった、との報告を
各方面より受けている。
和文が読めるのは日本人だけではない。それを
読んだ外国人が各自の母国語で広めれば、私の
祖国からの情報として信憑度は確定的となる。
しかも、危篤の直後に間髪を入れず、予め用意
していたかの如く装飾まで施し、その上勝手に
今後の方針さえ記した公告であった、と聞く。
どこの国にもイタズラ者はいるが、今回の誤報
流布は社会的にも極めて責任重大であり、ただ
軽率だった、で済まされるものではない。
偽りにより各国仏教徒を惑乱せし大罪、いずれ
その報いを免れぬは天地の道理と知るべし。
仏教徒の皆さん、私は生きています。
死んだというなら生き返った。
すでに『必生』を得て、再びインド民衆と共に
立ち上がっています。
わが使命、仏教根本聖地ブッダガヤー大菩提寺
管理権奪還闘争は、これからが大詰めです。
仏陀世尊の正法に勝利を!
菩薩アンベードカル博士に勝利を!

番組の終わりは、取材を見守っていた仏教徒に
よるシュプレヒコール。
「ハム、トゥムハーレ・サート・ヘイ!」
(私達は貴方と共に)

それに応えて、佐々井秀嶺師は龍声を発した。
「マール・ガヤー、ワーパス・アーヤー!」
(死んだけど帰って来たぞ)

【写真上】全国放送の番組にてコメントを発表
する佐々井師と、Lord Buddha TVの取材班。
【中】マイクを前に忿怒の形相で語る。
【下】バンテー・ジーを励まし支えているのは
名も無き民衆。法華経に云う「地涌の菩薩」。

必生復活 (前編)

必生復活(前編)
必生復活(前編)
必生復活(前編)
2014年8月30日土曜。
現代インド仏教の最高指導者:佐々井秀嶺師は
八十歳(満79)の誕生日を迎えた。
「マール・ガヤー、ワーパス・アーヤー!」
(死んだけど帰ってきたぞ)
その日はまさに『奇跡の復活祭』となった。

遡る7月某日インド仏教徒から連絡あり。
「バンテー・ジー、バホト・カラーブ・ヘイ」
佐々井師入院、危篤状態。
やがて哀しい哉、万里の隔たりに種々の情報が
錯綜する中、拙は自分の目と耳で確認するまで
一切の発信を控えることに決めた。

例年どおり佐々井師の誕生会に合わせて渡印。
8月26日、南天龍宮城:ナグプールに到着。
「お前どこをほっつき歩いとった?」
佐々井師の開口一番。その声は力無く、眼光も
覇気に乏しく、話しながら時折あらぬ方へ視線
が泳いだ。無理もない。わずか半月前に生死の
境を彷徨った人だ。日本仏教界を代表する立場
の高僧からお預かりした見舞い状を代読すると
何度も深く頷いた…。

ところがこの後、日を追うごとに明らかな快方
へと向かって行き、拙は仏典に云う「奇瑞」を
目の当たりにしたのである。
それはまた佐々井師流に云えば「ナーガ(蛇神)
の脱皮」か。
毎朝勤行を終えて部屋へ挨拶に行くたび言葉と
まなこに『必生』の気迫が蘇っていく。
そして、誕生日前夜には完全に獅子吼と龍眼を
取り戻していた。打ち合わせを兼ねて雑談した
時には、以前と変わらぬ毒舌まで飛び出した。
「お前が死んだ夢を見たぞ、がっはっは!」

※公式《佐々井秀嶺師より日本の皆様へ》
 私儀先般来四大不調にて医療を受ける毎日
 でしたが今は既に退院し仏教復興の大道に
 再び立つことが出来ましたこと是まさに仏
 天の冥裕そして他ならぬ日本の皆様方の御
 祈念による賜り物であると沙門秀嶺心より
 深く感謝申上げる次第です。誠に誠に有り
 難う御座いました。合掌九拝。

誕生会は本人への体力的負担を考慮して規模を
最小限とし、その代わりインド全国放送の仏教
チャンネル『Lord Buddha TV』の実況取材に応
じることになった。
そこで佐々井師はマイクを前に「忿怒の明王」
と化す。〔後編に続く〕

【写真上】ごく親しい仏教徒達に囲まれ満面の
笑顔を見せる佐々井秀嶺師。
【中】バースデー・ケーキの蝋燭を吹き消した
まさにその瞬間!
【下】インド被抑圧階級の家に祀られた日本人
ササイ・ジー(壮年期の肖像)。

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