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2014年10月

白蓮の道

白蓮の道
白蓮の道
白蓮の道
先日関東某所にて在日インド仏教徒主催による
『Dhamma Chakka Parivartan Din (転法輪祭)』
が開かれた。
暴君アショーカ大王が前非を悔いて仏教精神に
よるインド統治を宣言した日と、人間解放運動
の先達にして「不可触民」出身の初代法務大臣
アンベードカル博士が仏教改宗を宣言した日を
記念した、毎年恒例の行事だ。
特に今年は、彼らにとって師であり父でもある
アーリア・ナーガールジュンこと佐々井秀嶺師
の快癒を祝う集いとなった。
今夏、悪意の者が流した死亡虚報により一時は
悲嘆にくれた彼らであったが、佐々井師復活の
過程を至近距離で見ていた拙の報告を聞いて、
歓喜と安堵の涙を浮かべていた。

さて、例年春秋二回開かれる在日インド仏教徒
によるイヴェントだが、彼らはすべて手作りで
行っている。企画立案・会場確保・プログラム
構成等、何から何まで自腹、持ち出しであり、
いわゆる大使館人脈や企業のサポートといった
効率的なコマーシャリズムは、敢えて拒否して
いる。…それは何故か?
かつてイヴェント会場の入口にヒンドゥー教の
神像を無断で置かれたり(企業が関連するインド
料理店の宣伝用)、また援助を申し出た寺院では
所属宗派の唱え言を強制されたりと、苦い経験
があったからだ。或いは、仏教系新宗教団体の
布教係に潜入されパーリ語の勤行を冒涜された
こともあった。だから、一切を手作りでやるの
である。

そんな彼らを、愚直・不器用・馬鹿正直という
のは容易い。しかし、
「権門に媚びず、檀越に諂わず」
(力や金に屈してはならない)
これは仏陀釈尊の説きたまいしところである。
そもそも、仏教を意味する白法、白蓮、白道は
英語で「Path of Purity」。効率性をはかる発想
とはもっとも遠く離れているはずだ。

今年の転法輪祭、ひときわ輝きを放った少女が
いた。修行者ゴータマに乳粥を供養して成道の
きっかけを作った娘:スジャーターに扮して、
独り芝居を演じた仏教徒の女の子だ。
「あたし、スジャーター。川の畔でガリガリに
痩せたお兄さんと逢ったの。びっくり!それで
“貴方、なんていう神様?”って聞いたらその
お兄さんはこう言ったの。
〈僕はゴータマ。君と同じ人間だよ〉
じゃあ、なんでそんなガリガリになるまで断食
してるの?世の中には食べたくても食べれない
人達が、たっくさんいるのに!って言ったら、
〈そうか。そうだね。僕が間違ってた〉
だって。二度びっくり♪」

【写真上】手作りの祭壇に祀られた、ブッダと
アンベードカル博士の肖像。
【中】スジャーターに扮し、乳粥を捧げ持った
女の子(プリキュアが大好き)。
【下】婦人会代表による仏教聖歌の奉唱。

※アンベードカル博士国際教育協会日本支部HP
http://www.baiae.org/
※ツイッター「アンベードカル博士の言葉bot」
@babasaheb_japan

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