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野僧、颯爽

野僧、颯爽
野僧、颯爽
野僧、颯爽
去る12月初頭、インド・ナグプール市。
仏教復興運動の先駆者にして人間解放の先達、
アンベードカル博士の涅槃會に参加した。
〈Babasaheb Mahaparinirvan〉
現地到着後、まず佐々井秀嶺師のもとへ直行し
御挨拶を申し上げた。
「なんだ?またお前か(笑)」
破顔一笑。今夏死線を彷徨った老僧とは思えぬ
驚くべき回復力。その上、以前よりもその全身
から放たれる“慈光”が増している。
(この人は窮地を越える度に大きくなっていく)
感じたところを率直に言うと、
「お蔭さんでな。蛇がまた脱皮したわけだ」
かつて、故山際素男先生は佐々井師との初対面
の折〈この人には何かがついている〉と感じら
れたそうだが、確かに“持っている人”だ。
佐々井師は常々こう仰る。
「マエン、ジャンガル・バンテー・フム」
自分は一介の野僧、野良坊主だと。

12月6日、菩薩アンベードカル博士御命日。
早朝から現代インド仏教会本部インドーラ寺の
門前には善男善女が詰め寄せていた。手に手に
蝋燭を捧げ持ち、末法灯明の菩薩にみあかしを
献じるため、静かに導師の登場を待つ。
大歓声が上がった。ハマリー・バンテー・ジー
(私達の上人様)が民衆の歓呼に応える。
「ババサーブ・アンベードカラーンツァ…」
「ヴィジャイ、アソー!」
佐々井師が博士の像に花環を掛けた瞬間、正に
地鳴りが起きた。地涌菩薩(法華経)の顕現だ。

続いて、御練り行列。
今年は〈原点に還ろう〉という佐々井師たって
の御意志により、古びた人力車に博士の肖像を
載せて運ぶ形式となった。
「夏に一度死んだ私だ。初心忘るべからずだ」
そう言って、青年のような笑顔を見せた。

ディクシャ・ブーミ(改宗記念堂)に到着。
アンベードカル博士の御舎利を祀った堂内にて
勤行と法話。浪曲で潰した渋い声が響き渡る。
「私はまだお骨にはなっとらんからな…」
時折ユーモアを交え、参詣の民衆と共に祈る。

夜祭り。
「お前は言葉の心配がないから良いけど、気を
付けろよな。何が起こるか分からんから」
外出許可を得て、夜祭り見物へと出掛けた。
最下層民衆が繰り広げる喧騒と嬌声の中を散策
しながら、深く噛みしめた思いがあった。
この人達の笑顔、今日の幸せを支えているのは
〈たった一人の日本人〉なのだ、と。
インド名アーリア・ナーガールジュナ、佐々井
秀嶺師。野僧は、今も屹然と野に立つ。

【写真上】粗衣をまとい、インド最下層民衆と
共に立つ「ハマリー・バンテー・ジー」。
【中】アンベードカル博士の像の前で大群衆を
鼓舞する佐々井師。
【下】改宗記念堂での説法の様子。
《YouTube動画》涅槃會の一日と佐々井師近影
のスライドショー(35秒)。

http://youtu.be/TJgCD3RfWoo

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