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「変身」の法宴

「変身」の法宴
「変身」の法宴
「変身」の法宴
去る10月中旬、首都圏某所で日本在住の現代インド仏教徒主催による
『改宗記念祭(Dhamma Chakra Parivartan)』
が開催された。
今から62年前の10月14日、インド三角大陸のド真ん中ナーグプル市において、独立政府初代法務大臣にして現行インド憲法起草者:ビームラーオ・アンベードカル博士は獅子吼した。
「私は残りの人生を仏教の復興に捧げます!私と共に、ヒンドゥー教の呪縛を捨てて仏教に改宗する人は、さあ!立ち上がってください!」
その声に応え、およそ30万人を越す名も無き民衆…いわゆる「不可触民」と呼ばれた人々…が、無言のまま起立した。13世紀の初頭、イスラム勢力による破壊と虐殺で一旦は滅亡したブッダの国の仏教が、20世紀に復活した瞬間であった。
今年の日本での『改宗記念祭』、インド人仏教徒の少女が詠んだ自作の英語詩は、次のように感動的な言葉で結ばれていた。
「ブラーマン(波羅門)が〝聖者の階級に生まれたから聖者なのだ〟と言うなら、あたしは、人間に生まれたから人間なのです」

さて、恒例の法話で私はこう語った。(原語ヒンディー)

如来等正覚、並びにアンベードカル菩薩様に帰依し奉る。
紳士淑女の皆さん、第62回改宗記念祭おめでとうございます。今、まさしく世界中に「ジャイ・ビーム!」の声が轟いています。先ごろ日本でも自主上映されたラジニカーント主演のインド映画『カーラ』のことは、もちろんご存知ですよね?あの作品の中でも、私たち現代仏教徒の合言葉「ジャイ・ビーム!」が叫ばれていました。
そして近々、アクシャイ主演のボリウッド映画『パッドマン~5億人の女性を救った男』も日本で正式に公開されます。あの作品の後半、インドの国民的大スター:アミターブ・バッチャンが本人役で登場して、こう言います。
「ヒーロー。アメリカにはスーパーマンがいるし、スパイダーマンもいるでしょう。しかし、インドには、パッドマンというヒーローがいる!」と。
私たち現代仏教徒は、もう一人ヒーローがいることを知っていますね。え?どんなマン(Man)かって?その名は、ブッドマーン(仏心)。これぞ、真のヒーローです。
私が申し上げたいのはこういうことです。
『パッドマン』の台詞にもありますが、ヒンドゥー教徒らは、何かにつけてこう言います。「あれは不浄だ、これも不浄だ、不浄の不浄はまた不浄だ」。では、「浄」とはなんでしょうか?!
生まれた血筋のことですか?違います。従事する職業のことですか?違います!出身地のことですか?違います!
浄とは、知性(般若)です。慎み(戒)です。共感(悲)です。この三つが一つになったものが、ブッドマーン(仏心)です。
私はこう考えます。般若とは、正直な言葉。戒とは、落ち着いた行動。悲とは、優しい心である、と。この三つが一つになったものが、「浄」である、と。
そうそう、忘れてました。ヒーローは変身するからヒーローなんです。自分で自分を変えないなら、それはヴィラン(悪玉)ですよね。みんなでヒーローになりましょう。
ジャイ・ビーム!

【写真上中下:改宗記念祭の様子】
◎今年8月末インドのナーグプルで開かれた佐々井秀嶺師誕生会の現地報告も是非ご覧下さい。
https://togetter.com/li/1263459
◎映画『パッドマン~5億人の女性を救った男』
女性の月経を「不浄」として忌み嫌うヒンドゥー教社会の中で安価な生理用ナプキン(パッド)の製造と普及によりインドに革命を起こした男の実話を映画化。必見!

https://youtu.be/sK0mP7n4518
(C) SonyPicturesJapan
2018年12月7日(金)より全国公開

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